デザイン関係の仕事をしている人“あるある”として、
「街で見かけたお洒落なショップカードやフライヤーはついつい持って帰りがち」
というのがありますが、僕もショップカードや、フライヤー、折込チラシから企業のカタログ、パンフレットまで気に入ったものはデザインの資料として、とっておいています。

僕はこれらを決してジャンルごとに整理したりせず、ランダムにテキトーに重ねて置いています。
で、できないんじゃないんです、あえてしないんです。

アイデアに悩んだ時、デザインに悩んだ時、参考に見返したりする訳ですが、
仮に決まったルールのもと一度整理してしまうと、そのなかから「検索」になってしまい、
自分が「想像したようなもの、想像をちょっとだけ越えるもの」にしか出会わなくなってしまう可能性があります。
これが無造作に並べられている場合、「自分の想像を遥かに越えるもの、全く想像もしていなかったもの」に出会い、「コレだっ!」と感じることがあるのです。
引っ越しの際の荷物整理に例えるとわかりやすいでしょうか。思いもよらないものや存在すら忘れてしまっていたものがでてきてしまい、時間を忘れてそれに見入ってしまった経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?

この時のインスピレーションをきっかけに頭の片隅にあったモヤモヤの輪郭がくっきりと浮き上がり、デザインが一気にまとまったことが過去に何度もあります。
今後はどうするかわかりませんが、今のところこのまま整理せずに置いておこうと思っています。

今日もまた、そんなラッキーに助けられながら仕事をしています。

デザイン資料